空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 妖猫伝 あらすじ
舞台は唐の時代の中国。
遣唐使として日本から唐へ向かうった恵果和尚に会う前の空海(染谷将太)。
宮廷に呼び出され皇帝の病の祈祷を依頼される。
しかし、目の前で皇帝は死んでしまう。
ひょんなことから詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と出会う空海。
空海は白楽天と交流を重ねていく一方、
皇帝の周りの権力者が次々に連続して命を落とす不思議な事件が唐の都で起きていた。
その皇帝の死の現場で不審に思っていた空海はその事件の真相に迫ろうとするが、
二人の前に妖猫が現れ謎の解明への道を歩み始める。
それは白楽天が書いている『長恨歌』が関係している。
やがて事件の謎が解き明かされ
今まで門を閉ざしていた長安青龍寺に呼び出された空海がそこで出会った恵果和尚とは?
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 妖猫伝 感想
個人的には辛い時間でした。
序盤に春琴(キティ・チャン)の可愛さと色気に期待を持たされましたが、
話が進むにつれてどんどんストーリーそのものが薄っぺらく思えてきました。
肝心の楊貴妃(チャン・ロンロン)の時代のシーンは
楊貴妃の誕生日パーティーでそれを仕切るのが幻術使いの黄鶴(リウ・ペイチー)。
幻術ですから何でもありです。
弟子の白龍(リウ・ハオラン)、丹龍(オウ・ハオ)が鶴になったり、
トラが花びらになったり、会場の中央の池から女の子が出ててきて雲を踏みしめながら駆け上がったり・・・。
楊貴妃を救えなかった白龍(リウ・ハオラン)、丹龍(オウ・ハオ)は仲違いをし、
丹龍(オウ・ハオ)は「人を不幸にしない方法か真理を探す」
といような言葉を残し白龍(リウ・ハオラン)と別れます。
ラストシーンにどんでん返し的に
丹龍(オウ・ハオ)が出てくるのですが何を掴んだのかは説明されません。
まさかそれが密教というざっくりとした答えなんてことはないと信じたいところです。
映画館のお客さんは年齢層が少し高めの人が多かったのですがみんな肩透かしをくらったのではないでしょうか。
もしかしたら空海の映画と勘違いして来ていた、
なんてこともあるのではないかと心配になりました。
若き空海(染谷将太)ホームズと白楽天(ホアン・シュアン)ワトソンの事件簿
みたいな映画だと思いました。
もう少し密教について盛り込んでほしかった。
個人的にはこちらの方が面白い
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空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 妖猫伝の原作
この映画は、空海を主人公にした夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。
現在は文庫化もされている長編小説。
2時間の映画にまとめるにあたりかなり割愛されている部分もあり
原作者の伝えたい部分は映画では表現しきれていない気もします。
映画の空海(染谷将太)と白楽天(ホアン・シュアン)のコンビは、
同じ夢枕獏の『陰陽師』の安倍晴明と源博雅コニの掛け合いをテンポよくしたような感じでした。
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 妖猫伝 キャスト
空海・・・染谷将太
白楽天・・・ホアン・シュアン
春琴・・・キティ・チャン張雨綺 楊貴妃よりも妖艶
玉蓮・・・チャン・ティエンアイ張天愛
楊貴妃・・・チャン・ロンロン張榕容
阿部仲麻呂・・・阿部寛
泊玲・・・松坂慶子
大師・・・火野正平
玄宗皇帝・・・チャン・ルーイ
李白・・・シン・バイチン
高力士・・・ティアン・ユー
陳雲樵・・・チン・ハオ
白龍・・・リウ・ハオラン
丹龍・・・オウ・ハオ
黄鶴・・・リウ・ペイチー
監督:チェン・カイコー 陳 凱歌
主題歌は日本が担当で、RADWINIMPS「Mountain Top」
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